一族の未来設計ものがたり ~前編~

一族の未来設計ものがたり ~前編~

事業承継のハード面は事業承継センター株式会社の公認会計士が綿密に打合せを行い、遺漏無きように注意してプランを作成いたしております。

もう一方の相続がらみの、ご一族の未来計画造りが次の課題となります。

特に先代の相続時に、十分な対策が無いままに、平等(?)に分割されている部分があり、
権利のねじれ回復や、交錯している部分の明確化と係争の防止が、将来の一族の人間関係の安定の基となります。

こうした、一族の面倒なことは誰でも先送りにしたがる問題です。
ところが、ご自分の時代には先送りできても、次の世代や孫世代になると、とんでもない争議に発展することもあります。

何よりも、時代が下がれば下がるほど、一族の結束が弱くなり、血の濃さが薄まるために、
縁遠い人の集まりと化していきます。

冠婚葬祭しか顔を合わせなくなり、同じ名字でありながらも、知らん顔して暮らしているようになります。

いわゆる遠くの親戚より近所の他人、と言う疎遠な関係になります。

そんな人どうしが、過去の相続の物件を奪い合ったり、境界線の引き直しを求めたり、過去の遺恨を今に持ち出して,法廷闘争に至るケースも少なくありません。

そこで、この代表交代の機会を活かして、将来のために火中の栗を拾っていただきたいと存じます。

私どもはそのお手伝いのために、各種のツールをご用意いたしました。

①家系図と相続シミュレーション相関図
②人生を1枚で俯瞰する100年カレンダー
③記名押印用の各種書式とテンプレート

などが完成しております。
情報整理のポイントをまとめると、以下の様になります。

1.家系図はご自分を中心に、先代の相続の起こる前の状態を思いだして、創始者から始まる体系図を確認します
2.氏名と関係性、年齢などが記入できたら、おおざっぱな資産がどこにどのように分割されていったかを図に書き込んで下さい
3.相続の発生<どなたかの物故>が起きた時点でのシミュレーションを作ります
4.新しい所有者に何がどのくらい移動しますか?
5.分割できない資産の場合は現金との等価交換か? 他の資産とのバランスか?
6.遺産分割協議のシミュレーションを行います
7.各相続人(受取人)間での「平衡の処置」受取り資産の偏りが無いかを検証します
8.バランスが崩れそうな場合には、現時点での「資産分割合意書」を作成します
9.出来るだけ贈与・保険契約を活用します
10.こうしてご自分亡き未来を想定した上で、ご子息ご令嬢にどんな難題が残されているかを「資産台帳」を作成して検証します
11.資産台帳には、特定名義の物件が絡んでいる、特殊な関係性を解きほぐします
12.なぜその物件が現所有者のものになったのか? 平衡の措置はあったのか? 遺恨は無いか? 
13.「関係者の相関図」を作ります。仲の良い関係・悪い関係。上下関係。貸借を見通して記入します
14.賃貸借関係、地代家賃、年限、契約書の有無、保証金などの数字を記載します
15.仲の良い関係筋は問題ありませんが、敷居の高い相手はどうやって懐柔するか?
16.「資産の調整目標」リストを作成します
17.いつまでに、何を、誰から、どうするのか? 理想としてのあるべき姿を「完成資産」リストとして作成します
18.各種の証拠物件を集めます。登記簿謄本、近隣の実際の取引価格、路線価、課税標準、税額、測量図面が必要な場合もあります。
19.最終的にこれらの情報を分析します。
20.資産のあるべき姿を「完成資産」リストとして仕上げ、目標とする物件や、整理ポイントを「見える化」します

ここまで情報整理を行っておけば、次世代は迷うこと無く課題に取組むことが可能となります。

次回、後編では、先代の残した株主47名をたずねて、10年がかりで資産と株式の買い戻しを行った会長さんの壮絶なものがたりを
ご紹介します。

※上記の情報整理のポイントの詳細や、事業承継を支援する専門家が使用できるツールについては、「事業承継士資格取得講座」で詳しくお伝えしています。

内藤 博

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