「原因」と「結果」の法則

金子先生推薦!

「原因」と「結果」の法則
 何かにつまずいた時や心が弱った時、頼りたくなるのが啓発書だ。本書は1902年に英国の作家によって記されたもので、世界に数多くある啓発書のルーツとも言われている。意外なことに、日本語版は今回が初出となる。
 現実がままならないのは、すべて悪しき思いによるもので、環境のせいではないと説く。結果としての成功も失敗も、その原因は必ず人間の心の奥底にある支配的な思いにあると言う。

 「人間は身勝手な欲望を放棄しているとき、搾取する側、される側のどちらにも属さない」という記述からは、当時の英国社会に蔓延していた閉塞感を宗教以外の論理で解消したいという狙いがうかがえる。「自己制御は熟練技能」という啓発書の基本が、1世紀前に存在していたことは興味深い。
(日経ビジネス 2003/06/23 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)

著者略歴

アレン,ジェームズ 氏
1864年、英国生まれ。父親の事業の破綻と死から15歳で学校を退学。以後、さまざまな仕事に就きながら独学で学び、38歳で執筆活動に専念する。作家としてのキャリアは他界した1912年までの9年間と短いが、執筆された19冊の著書は世界中で愛読され、とくに1902年に書かれた『AS A MAN THINKETH』は、現代成功哲学の祖として知られるナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに強い影響を与えた。いまなお、自己啓発のバイブルとして、世界中で読まれつづけている

坂本 貢一 氏
1950年生。東京理科大理学部卒。製薬会社勤務後、2年間米国留学。帰国後、薬局チェーン経営を経て出版社の翻訳課に勤務し、主として自己啓発書の翻訳にあたる。精神世界の研究にも携わり、97年よりフリーの翻訳家および精神科学ライターとして活動。精神世界関連の雑誌編集にも携わる。茨城県桜川村在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

単行本: 95ページ
出版社: サンマーク出版 (2003/04)
ISBN-10: 4763195093
ISBN-13: 978-4763195098
発売日: 2003/04
商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 1.4 cm

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