形からはいってもいいんじゃないですか?|事業承継センター「メルマガ」第55号

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発行日 :2013年12月10日

みなさん、いつもお世話になります。
事業承継センターメルマガ編集局です。

先日、東京商工会議所文京区主催の事業承継シンポジウムにて、当社が発表を
させていただきました。

今回の事業は、事業承継の実態調査の分析から後継者塾の運営、シンポジウム
での発表、パネルディスカッションまで一手に引き受けさせていただきました。

その中でも、文京区内の事業者における事業承継の実態について、分析結果を
発表させていただいたのですが、やはりトップの引退というのは理屈のうえ
ではわかっていても、感情がじゃまをしてなかなか進まないものだなぁと感じ
ました。パネルディスカッションでの社長と後継者のお話も印象的でした。

さて、そんなこともあって、今回は弊社代表の内藤より代表者の引退について、
お話をさせていただきます。

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今週の特集
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「引退興行」とは、歌舞伎役者さんが、今日を限りに舞台を降りるとき、
大向こうからせり出しへ向かって、大見得を切ってバンバンと床を踏みなら
して、「どや顔」しながら拍手喝采を浴びること。
あるいは消化試合のプロ野球で、引退ゲームと言われる試合がありますね。

球場で最後にユニホーム姿をファンの前でアピールし、花束贈呈でお涙頂戴。
ファンも泣きながら拍手で送ります。スタンドのこちらと向こうが一体になり、
共感をもって時間を共有するのです。

AKBの選抜とか、引退式とか、セレモニーとして様式美に昇華したものも多く
ありますね。

日本人の持つウエットな浪花節精神かも知れませんが、去りゆく者への優しさ、
惜別の情を表す、型でもあります。

どちらも、その道の一流人が、名を残すために、現場とケジメを付けて去って
行く場面を演出するためのものですね。

事業承継の場合、「いつ譲るのか」「どう残すのか?」ということが決まら
ないと、引退と交代の時期が見えてきません。

先に親子ありきで「後継者が居るから、継がせるのだ」と決めている方も、
自分の引退の事になると、何とか先送りしようとする人が多いのです。

創業社長であれば、なおさらその気持ちが強くなってきます。

「心の声」の真意は

「苦労の末にここまで伸ばしてきた事業」
「私の人生そのものともいえる会社」
「できれば死ぬまでトップのままで居すわりたい」

この様にして浸み出してくる「執着心」とは、すさまじい「負のエネルギー」
です。

時によっては、自分の価値観を超えて、すべてをぶち壊してしまうほどの
「嫉妬心」につながっていきます。

自らが選び育ててきた後継者ですら、最後の段階になったら認めたくないの
です。
しかも、燃えるような、一匹の野獣のような男の瞳で、可愛い我が子をにらみ
付け、

「やはり、おまえにはまだ早い」
「代表取締役会長に就任して、二代表で行く」
「会長になっても実印は渡さない」

などと、のたまうのです。

いくたびも、このようなお方の、晩節を汚す姿を見て参りました。

そして、原因が言葉の定義や考え方の基本を見失い、「嫉妬」と「執着心」に
とらわれて「心の置き場所が見えなくなるからだ」ということに気づきました。

そのように、後継者世代を押さえつけて成長を阻害し、老害とも、居座り老人
とも揶揄されて、陰口をきかれても、本人は裸の王様よろしく、何も気がつか
ないのでしょうか?

実際は違います。

事業承継計画表のスタートラインは「自分の引退する日を決める」事です。

その根本に気がついて、再び原点に戻ることができれば、気持ちよく「禅譲」
することができるのではないでしょうか?

しかし、現実は理論通りにはいきませんから、後継者はハラハラ・ドキドキ、
気がきではではありません。

結論! 代表交代を促すには、「形」が必要です。

何よりも、周囲からの目に見えない愛情が最大のパワーを発揮します。
これを「引退セレモニー」として具現化させたのが、当社、事業承継センター
株式会社が造り出した「謝恩パーティ」の企画運営です。

今年のはじめ、ある企業様で、このイベントを実行することになりました。

当社ではプランナーを抱えており、引退式の「イベントを見える化」し、企画
から参加することで、去りゆく者の寂しさを理解し想いを形に変えていきます。

この企業様では、思いのほか「すんなり」と、お父様が気がついてくれました。

「自分の固執する気持ちを昇華させたい」という風に、潜在意識に気がつかれ
たのです。

ホテルの宴会場で、多くのお世話になった方々を招いて、長期にわたるご厚誼
へのお礼を行ないます。
そして、自分亡き未来予想図は倅(せがれ)が中心になって書き上げるからと、
皆さんに息子を紹介するのです。

まるで結婚式の披露宴のように…… あるいは誕生祝いのパーティのように……
和やかに厳かに、世代交代を印象づけていきます。

しかし、目的はイベントの実行ではありません。

その企画を練り、誰を招待するかを考え、式典をイメージする中で、自然に
「執着心」という毒気が心から抜けて、本当の自分の心に「気づく」のです。

企画書のタイトルは「卒業式」にしたこともありました。

ご列席の皆様に配布する資料の中に、簡単な自分史や次世代へのメッセージが
あります。
当初はプロに書かせたものをアレンジする予定でしたが、最後はご自分で筆を
執られました。

その文言には、人間の品格が表れていました。

意識を整えられて、多くの人の温かい拍手によって、引退という事実を乗り
越えて、「ハッピーリタイア」、次の人生へと向かって船出していくのです。

すばらしい気づきを得られて、イライラがなくなり、顔つきまでスッキリと
されていくのを見ると、心の声をくみ上げることができたのだと実感します。

こういった区切りの「式」の重要性を今一度考えてみてはいかがでしょうか?

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