事業承継センターの理念を再確認です。 |事業承継センター「メルマガ」第34号

事業承継センターメルマガ

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発行日 :2013年2月6日

いつもありがとうございます。事業承継センターメルマガ編集局です。

私はトレイルランニング(山を走る競技)をするため、週末は山へ良く行きます。
山のリスクを考え、早朝から登り始めて、昼過ぎには下山しているスケジュールを
組みます。
そのため、始発の電車に乗って、電車とバスを乗り継いでいきます。帰りは汗を
かいているため最寄りの浴場施設に立ち寄って帰ります。
でも、浴場施設は車で行く様な場所にありますよね。なので、この公共機関を
使った移動は結構大変だったのです。

そこで、我が家では一旦手放した車を、再び購入することにしました。
実は我が家の敷地内の駐車場(以前契約していた場所)が、運よく空いたという
理由もあります。

さて、車を購入するにしても、我が家の財務大臣へ予算申請が必要です。
ここのハードルが一番厳しく、予算の関係上、選択肢は中古車になりました。

今回の目的の多くはトレイルランニング、そして高速道路を使った長距離移動。
車内で仮眠できる広さが必要で、長距離運転でも比較的耐えられる大きさ、
しかし普段の買い物など街乗りで苦労しないコンパクトサイズ
(ペーパードライバーの財務大臣の公用車でもあるので……)。
これを満たす車を探していました。

問題はどこで購入するかです。
大手の中古車屋さんやオークション買付代行業者など選択肢はありますが、
やはり信頼出来るところで購入したいわけです。

そこで、以前にもお願いをした、遠い親戚の中古車屋さんに、目的の車を
オークションで落としてもらうことにしました。

おっと、今回のメルマガの特集ですが、ちょっとこのままこのお話をさせて
ください。どうしてもお伝えしたいので……

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今週の特集
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さて、欲しい車は特定の一つの車種で、年式から色、装備まで細かく限定すること
ができましたので、今回はその条件でお願いすることとしました。
問題はそんな細かな条件で、面倒な仕事を引き受けてくれるかです。

実は、この前に、もう一つの親戚の自動車屋さんに「オークションの代行をして
くれる?」と尋ねていたのです。すると、やんわりとお断りを受けました。
やはり面倒な仕事なんでしょうね。

だから、今回もまず電話で聞いてみました。そうそう、この遠い親戚の方は数年前
に体調を崩されて入院をされたと聞きました。なので電話ではまずお身体のことを
聞いたんです。

すると、「もうすっかりよくなって今も遠くまで仕事にきていますよ」と答えて
くれました。

「車を探して欲しいが迷惑ではないか?」と尋ねると、「それが仕事だからむしろ
ありがたいです」と返事をくれました。
詳細をメールでお伝えして、実車探しが始まりました。

ところが、条件が厳しかったのか、なかなか思う車が見当たりません。
条件を下げてもよい旨を伝えました。

いくつか候補が出てきて、実際に何度かオークション開場へ足を運んで頂きました。
しかし、良い車は予算もオーバーしてしまい競り落とせません。
実車を見たら車内がひどく汚れていて、これはその方もさすがに売れない、という
のもありました。

1ヶ月が過ぎたころ、ようやく期待できる車が見つかりました。
結構、手間と時間と面倒をかけて探してくれていたことが容易に想像出来ました。
なんだか申し訳なくなりました。

でもその結果、最初の条件どおりの、期待に応じた車が見つかりました。
見積もりをいただくと、車検まで通していただきピッタリ予算内。
車の程度から、手数料がとれていないのではないかと心配になるくらいでした。

車検やもろもろの手続きを終えて、実際の納車の日、都心から少し外れた、地方の
お店まで取りに伺いました。

車はまさに期待以上のものでした。
なんと、一部部品が私の期待と違っていたために、後から解体屋で探して取り替え
てくれたそうです。
いやぁ、本当に感謝でした。

ネットの保険よりも少々割高ですが、そこで任意保険の契約をお願いして、無事に
車を手に入れることができました。とても満足です。

ところがです。

いままで電話とメールでやり取りをさせていただいていたため、本人を見たのは
納車の日が久しぶりだったのです。
そうしたら、その方、ものすごく痩せていて、実は健康状態が良くないのでは?
と感じるほどでした。

……

そこから、まだ1ヶ月も経たないとある日、一本の連絡を受けました。

その方が亡くなられたと……
まだ40代の若さでした。

私の仕事が最後の仕事だったようです。
私はとても申し訳ないことをしたと、そんな時期に無理をさせてしまったと反省
しました。遺族の方に顔向けできないとも思いました。

しかし、ご本人は、ずーっと車に関する仕事をされてきて、車が大好きで、
「最後まで大好きな仕事に、誇りと自信をもって取り組んでいた」とのことでした。

本当は、既に末期の状態で、とても仕事が出来る状態ではなかったみたいです。
でも最後まで大好きな仕事をしたかったのだと仰ってくださいました。

人生を通して車に関する仕事の集大成が私の車だったんだと思うと、妥協を許さ
なかった姿勢、顧客の要求を完全に、それ以上に応えるための対応……

私はお通夜に駆けつけ、涙が止まりませんでした。
そして、なぜ私が最後のお客であったのか、その意味を考えました。

葬儀もおわり、3日ほどたったある日、保険会社から保険代理店の切り替えの
通知がありました。
とても事務的な連絡でした。

そこのお店には後継者はおらず、ご遺族の方は事業を引き継がないとのことです。

廃業するにも、在庫になっている自動車の処分、保険契約をされていた方々への
説明まわりなど、とても大変なことと思います。

とても素晴らしい自動車屋さんでした。
私は一人の顧客として、このお店がなくなってしまうことは残念です。

最後まで決して妥協しない、その仕事に対する姿勢、顧客満足を徹底して追求する
姿勢…… それは後世に残すべき姿勢ではないかと思いました。

その想いだけは、勝手に私が引き継ぎ、後世に残していきたいと思いました。

また、早いうちからの事業承継対策、危機管理対策、そういったことの必要性も
改めて教えて頂きました。

今回は事業承継のテクニカルな話でなくて恐縮ですが、そんな思いがいろいろと
入り混じり、うまく表現出来ませんが、メルマガにてお伝えさせて頂きたいと
思いました。

なにかひとつでも感じ取っていただけるものがあったのなら幸いです。

我々、事業承継センターでは、中小企業の事業承継支援を通じて、想いを後世へ
とつなぎ、すこしでも廃業する企業を減らし、社会的な経済損失を低減すること
に貢献したい…… 事業承継センターの理念を、改めて深く再確認した次第です。

自分には具体的になにができるか、また少し考えてみたいと思います。

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事業承継センターからのお知らせ
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▼来年度の後継者塾のご案内
事業承継センターでは、来年度以下の後継者塾を企画しております。
厳しく鍛える事業承継センターの後継者塾、来期はさらにパワーアップしてお届け
予定です。
ご参加いただける人数には限りがあります。是非、お早めにご予約いただければと
思います。

1)事業承継センター株式会社 後継者塾オリジナルコース 5月開講
2)事業承継センター株式会社 後継者塾アドバンスコース <OB向け>
3)高千穂大学経営学部 事業承継コース 後継者育成
4)九州経営サポートセンター 後継者塾 福岡校・熊本校 4月開講
5)東京 調布市役所 後継者セミナー
6)多摩信用金庫 ネクストリーダープロジェクト 第6期
7)東京商工会議所 若手経営者セミナー 等

▼次回後継者塾のお知らせ
いよいよ、後継者塾も次回で最後ですね。
次回は「法務・リスク管理」で、その後は修了式です。

後継者塾日時 : 2月9日(土) 14:30〜17:30
場所はいつもの通り、ちよだプラットフォームスクウェアです。

次回は最終回ですので、ちよだプラットフォームの1階カフェテラスにて盛大に
打ち上げをおこないます。
なかなか終了後の飲み会に参加できない方も、次回の最終回は是非にもりあがり
ましょう!

▼次回後継者塾までの宿題
次回までの宿題は「自社の業務フローを描く」です。

今回の宿題は大変かと思いますが、事前に配布されたフロー図を参考に、是非
ご自身の会社の全体のフローを書いてみてください。

細かい個々の作業レベルよりも、経営者として部門間の業務のフローを意識し
ながら、全体の流れを描いてみてください。
作成する過程できっといくつかの気付きが得られると思います。

▼次回後継者塾の課題図書
下町ロケット
https://www.jigyousyoukei.co.jp/2012/04/15/938/

最後はさくっと簡単に、中小企業に夢のある物語で締めくくりたいと思います。
気軽に読んでみてください。

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応援しております。ご興味のある方に是非「メールマガジン」を
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